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武蔵野文化堂会館食文化館家系ラーメン
『家』系ラーメンとは何者か?

その大ブームの前に「とんこつ醤油味」界の覇王の名を欲しいままにする家系ラーメン。チェーン店ではなく、のれん分けという形で全国に派生していく家系のルーツは横浜にあった。こってりとしているのに、どこかさっぱりしていて、大判の海苔とほうれん草が脂っぽさをフォローしている。スープは1種類と強きの自信。しかしながら脂濃いめ、ふつう、少なめ、無し。そして味は濃いめ、ふつう、薄め。麺は固め、ふつう、柔らかめ…といくつかのバリエーションを組み合わせる事が出来、さらに味付き卵とキャベチャーと呼ばれるキャベツとチャーシューの細切れに旨味ダレをまぶせたトッピングによりなかなか飽きさせない演出をしているところが憎い。
事実、このラーメンは「この味が癖になる」といった完全リピーターが多く、また若いカップルや女性客が多い事でも、他のラーメン屋とは一線を画している。


これが吉祥寺の『家』系、武蔵家だ!!

中央線ガード下、武蔵家外観
武蔵野近郊に住んでいる家系ファンはこれまでなかなか遠出をしないと食べられなかったのだが、武蔵境や中野、そしていよいよ吉祥寺でも食せることができるに至った。中でもこの吉祥寺/武蔵家はだんとつのであり、週に3〜4回食べても、まったく飽きる事が無いという恐るべき旨さである。それもそのはず、ラーメン博物館や現在セブンイレブンでもお馴染みになっている、あの「六角家」の直系なのだから。

さて、その吉祥寺/武蔵家のアクセスだが、JR吉祥寺駅の中央口(北口)から高架沿いに東へ10分ほど。またロンロン口からは同じく高架沿いに5分くらいか。中央線の高架下だから迷う事はないだろう。駅からはちょっと離れているところが難と言えば難だが、しかしその旨さを享受するのであるから、ファンとしては我慢しなければならないだろう。とは言っても苦になる程の距離でも無い。まだ言った事のない御仁は是非一度食されたし。

(取材協力/武蔵家)


家系大御所「六角家」は自宅で食せるか?!

『家』系のカップ麺の次は、とうとうあの六角家が名指しで冷凍食品として発売された!!『家』系のフィーバーぶりは留まるところを知らないが、果 たして本家直系の六角家の味が家庭で食べられるのだろうか??



発売元キンレイ=430円
ラーメン界の情報通、家系Z氏の情報によれば、前回話題となった『家』系カップ麺以外でも横浜の家系ラーメンがコンビニエンスなどで入手できるという。そこで我々(ひとりだが…)取材班は、家系Z氏の案内の元に、都内某所にあるイトーヨーカドー系列のコンビニエンス「S」に向かった。オフィスビル街にあるそのコンビニエンスには会社帰りのサラリーマンやOLたちでごった返していた。同氏によれば、今回の家系ラーメンは冷凍食品と、もう一つはいわゆる袋麺とのことで、まずは冷凍食品コーナーに向かった。ガラス棚の向こうにはあらゆる電子レンジでチンの冷凍食品やコンロであたためるモツ鍋、煮込みうどんなどが並んでいる。この棚のもっとも良く見える中段くらいに、アルミ製の鍋型カップが確認できた。これは煮込みうどんなどが入っている容器とほぼ同じものである。しかしその天面 に打たれた文字を見て我々は驚愕した。なんと家系などといった漠然としたカテゴリー表記ではなく、なんとそのものズバリ『六角家』と記されているのである。六角家といえば家系の中でも、最初に本家吉村家から暖簾別 け(のれんわけ)した大御所である。(最初の分家は本牧家であるがオーナーは吉村家と同一)その大御所の味を実現しようというのだから、さぞや自信のほどをみせてはいる。そして次に我々が向かったのは、袋麺のコーナーである。お馴染みのサッポロ一番やらチャルメラの袋が並ぶ中、それら正方形の袋とは一線を画した縦長の赤い袋が目に入った。やはりそこには『六角家』と表記されていた。これはかなり期待される反面 、まだ我々の中には「あの味をこのようなもので再現できるのだろうか…」という一抹の不安が残されている。しかし袋麺の方は具材を用意しなければならないので(チャーシュー、ほうれん草、大判の海苔)今回はパスした。会計を済ませると我々は期待を胸に中央線に乗り込み、文化堂編集部(…の様なものは実際はない。)に向かった。そして電気をつけるよりも先にコンロに火を掛けたのだ。

INPRESSION
上の袋を取ると、冷凍された麺とスープはすでに一体化している。先ず、とろ火で1分。スープが溶けたら強火で一気に沸騰させるのだ。ぐつぐつと沸き立つスープの中で共に茹でられている2枚の小さな海苔が少々悲しく感じられたのは気のせいだろうか?しかもこの極太麺がこってりスープに煮込まれている姿はお世辞にもラーメンとは言えない。家系のこってりスープの中から顔を覗かせるのは殻をむいた卵の様につるつるとしていなければならない。なのにこれではまるで煮込みうどんだ…。
しかし、このスープはかなり善い線を行っている様に見受けられる。そしていよいよ試食の時は来た。先ずいつも武蔵家で行うように、おろしにんにくをスープに沈ませる。銘柄はSB。これも大御所である。ただ残念ながら静岡県で製造されている『ギャバンスパイス』は手にいれられなかった。
そして最初のひとすすり。…。どうも煮込みうどんだ。それもラーメンのような…。たしかにこれもカップと同じで、これだけを単体で食べるならば「旨い」という領域には入るのだろう。しかし『あの家系を自宅で楽しみたい!』と切望するにはちょっと残念な結果 となった。
やはり絶対に店に足を運ばなければならなくなるだろうと分っていて、その味をキンレイに公開した六角家の不敵なまでの自信は正解だったのだ。スープも一滴のこらず飲み干した我々の頭にはすでに『武蔵家』のラーメンの影がちらついていた。そして翌日にはもう店に足を運ぶはめになったのだ。結局、『家系は店で食え!』という教訓が大きく立ちはだかる…そんな一件であった。

横浜名物、家系ラーメンがカップに登場?!

横浜ラーメン博物館への出店で一躍有名になった『六角家』から更に都内を中心に派生している、いわゆる『家』系ラーメンが、今静かなブームを呼んでいる。その中においても『横浜ご当地』ではなく、そのものズバリの『家』系の名前を前面 に押し出したカップ面の登場は、その過熱ぶりを如実に語っているようだ。
3枚の大判の海苔、茹でたほうれん草、極太面。こってりとしていて、それでいて毎日食べてもしつこさが感じられないと評判の「豚骨しょうゆ」ラーメン、その名も『家』系。これはいわゆる俗称であって正式なものであるかは不明。『六角家』『大黒家』『笑家』『誠家』『武蔵家』と系列の店の名前はすべて『家』の文字が付く。どの店もスープの味は一つだけとその自信のほどを見せつけているが、これがまたひとりで通 う若い女性客がいたりとなかなかの盛況ぶりである。
さてそのような中、いよいよカネボウから『家』系の文字を前面 に押し出したカップラーメンが発売された。値段は250円ほどでコンビニ等で購入できる。過熱するカップ麺業界の『ご当地戦争』にどこまで奮闘できるのか。期待したいところである。

(情報提供/ロイター共同)


INPRESSION

さてラーメンと『家』系にはうるさい文化堂もさっそく食べてみることにした。
開けて先ず目に入るのは、このラーメン特有の3枚の『大判海苔』…といっても流石にカップ麺であるから、ちょっと小さい。スープは粉末と液状の2袋でお湯と一緒に粉末スープを入れ、食べる前に液状を入れるのはお約束だ。乾燥かやくの中に入る、これまたこのラーメン特有のほうれん草はちょっと少なすぎるきらいもあるが、これも仕方がないとしよう。

さて待つこと4分、いざフタを開けるとノンフライの極太麺が現れる。じつにいい香りである。おもいきり口にすすり込むと、これが実に旨い!カップ麺でここまでやるにはちょっとスゴさを感じる。しかしだ。残念ながら、たとえ旨くても『家』系と言うにはちょっと淡白すぎるし、独特の野菜や豚骨の臭みというものが感じられない…。まあカップ麺にあの『家』系の味を求めること自体がむちゃな話ではあるが…ちょっとがっかりしてしまった。
しかしこれまでに食した、横浜ご当地ラーメンの中では、だんとつに旨いことだけはここに記さなければならないだろう。ともあれこれは『家』系の看板をカップで再現するという偉大なる一歩であることには変わり無い。今後の家系ラーメンの発展とともに、カップ麺業界の本格の追求にも大いに期待したいところである。
なおこの商品はデザインプロダクション『ウェッジ』のS氏の御好意で口に出来たものである。この場を借りて、感謝の意を示します。


自宅で食べる「家」系に真打ち登場なるか?!

これまでの調査では『家』系を自宅で食することはほぼ絶望的であることが常識となりかけていた。しかし今回ここに紹介するものには、これまでの常識をくつがえすパワーが秘められていることを、先ず報告しなければならないだろう。この製品の出現によって関係者たちが大いに沸いたのはいうまでもなく、それ以上に多くの家系難民に新たなる希望がおとずれたことは特筆すべきことであろう。



発セブンイレブン=118円

カップ麺、冷凍生麺…と続々と発売される『家』系ラーメンではあるが、そのどれもがオリジナルとはほど遠いものであった。確かにあの『家』系の味はそう簡単にテイクアウトできる類いのものではない。正に匠の技である。しかし今回ここに紹介するものはその中でも非常にオリジナルに近いものである。
とかくお手ごろに食べられる製品ばかりに目が行きがちななか、その盲点をついた形でこの製品は存在していた。そう、乾麺(袋麺)なのだ。
これを食べるにあたっては、それ相応の用意と労力が必要となってくる。乾麺である以上、まず具材(カヤク)を揃え下ごしらえしなければならず、しかも麺自体も調理が必要だ。とはいうものの、この労力を決して徒労に終わらせないことはここで明記しておかねばならないであろう。
まず最初に目につく堂々とした『六角家』の看板、そして中から現れる乾燥ごく太麺が、『違う』なにかを感じさせる。そして無造作にひとつの袋に封じ込められたスープ。しかし、この味はまぎれもなく、あの『家』の味であり、麺は、あのごく太麺であった。
家庭で食せる『家』系論争にそろそろ終止符が打たれるであろうことをここに高らかに宣言する。
現在ではまだ一部のコンビニでしか、その存在は確認されていないが、早期普及がのぞまれるところだ。


INPRESSION
乾麺である以上、具材は自分で用意しなくてはならないが、今回は家系の特徴である、大判海苔とほうれん草、そして味こそ付いていないが茹でタマゴを乗せてみた。あの独特のチャーシューであるが、店で買うチャーシューの不味さは(ソルビットの妙な甘さがある)周知の事実なので、はじめから頭数には入れない事とした。そして忘れてならないのがSBの生おろしにんにくである。
まず初めにほうれん草とタマゴは茹でておき、別 の皿にうつしておく。そしていよいよ大なべにたっぷりと水を注ぎ、麺を茹でる。今回の乾麺は茹で過ぎないように気をつけた。あのごく太麺のツルツル感とシコシコ感は必須条件であるからだ。そしてその気遣いは必ずや報われることとなるであろう。
次にどんぶりにスープをいれて、ヤカンで沸騰させた270ccの熱湯をそそぐ。この時点ですでに期待は膨らむことであろう。色と匂いはまぎれもなくあの家系スープのものであった。しかし先走って味見をすることはなんとか避けた。
そして茹であがった麺をしっかり湯切りしてスープの中にしずめると具材を乗せ、大判の海苔を差してゆく。どうせ買った海苔は最後には湿気ルので『海苔増し』にしてしまってよいだろう。いよいよ、おろしにんにくを絞り出してコショウをふりかけて食べる事にした。
絶妙である!これはもう旨い乾麺と言う領域すら通 り越して、あの家系ラーメンの再現と言い切ってもなんらおかしくないデキである。あえて難をいうとするなら量 が足りない…というくらいなものか。
ともあれこの感動は是非、自宅で堪能していただきたし。

武蔵野文化堂会館食文化館家系ラーメン

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