©musashino-bunkadoh 1999-2011 All Rights Reserved.

■INDEX


お人形のページ
デザインのページ
イラストのページ
制作雑記帳


ライブサン
サイコロフォース
├人間航空魚雷
デジめくり


漫遊写真館

模型のページ
食文化のページ
漫遊番外地
 
このサイトについて
 
     

武蔵野文化堂会館模型のページペーパークラフトのお城

望楼型三重五階天守
むかしから日本のお城にはあまりそそられなかったのですが、たまにお城って良いなあと思う事もありました。何故時には良くて時には良いと思わないのかと本でいろんなお城を見て考察してみたら、実は日本のお城には大まかに分けて二種類あることが判りました。そして私は層塔型のお城は好みではなく、望楼型のお城にそそられる事に気がつきました。しかしプラモデルのお城はどうもイマイチな感じです。(過去に姫路城を作りましたが)ウッディモデルなら部屋に置いておいてもいいかなとも思いましたが、あれって結構高額なんですね。じゃあ紙で作ろうと突然思い立ち図面を見ながら作ってみました。

望楼型天守というのは天守閣を持つお城の中でも極初期のもので時代的には織豊時代(織田/豊臣の時代)の頃にあたります。大きな寝殿造りの基部に書院造りの天守が乗っており、頭でっかちの徳川時代の層塔型にくらべて天守が小さめなのが特徴です。対して層塔型は望楼型の弱点である構造が複雑で部材を効率よく使えないうえに、工期が長くなるといった弱点を克服したものであり、仏塔のように一階から徐々に小さくなった上部が重なったような形になります。構造上、入母屋造りではなく方形造りにする必要があるので城の美しさの特徴でもある破風(はふ)ができません。そのため飾り破風というものをわざわざ付ける必要がでてきます。(まったく付けない殺風景な城もあったようです。)しかしながらどんなに飾りを付けてもそれは味気ないものであり、わたし的には全く美的な興味をそそられませんでした。古式ゆかしい望楼型のお城は機能よりは美しさ、とても雅で華のある建築物だと思います。
作ってみよう。
それで早速、国宝犬山城をモデルとして望楼型のお城の展開図を設計してみました。最初は写真を見ながらフリーハンド的な感じで作ってみたのですがムチャクチャイマイチで、やっぱり図面を参考にした方がいいなという事でやり直しました。(当たり前やんか!)途中、屋根の反りを再現しようとして大失敗。この大きさではかなりシビアな図面を引かないとダメだなと、諦めました。理由は面倒くさいからです。それでも屋根の反りが無いと、これはこれで凄くイマイチなので苦肉の策として角だけを跳ね上げる方式にしました。初期のCGっぽい感じですね。しかしこれが結構味があって良いなと自己満足し、決定事項にしました。その後でディテールを印刷してみたりカラーバージョンを作ってみたりしたのですが、逆に安っぽいイメージになったのでボツ。結局バージョン8でほぼ完成に近づいたのです。…が最後に何か足りないな…と思い、やっぱり窓が必要である事を再確認。今度は印刷ではなくて切り抜き方式にしたら非常にペーパークラフトっぽくなり更に満足したわけです(ペーパークラフトっぽいじゃなくてペーパークラフトだろう)。ちなみにこのモデルはモコモコするのが嫌だったし切り抜くにも面倒なのでノリシロはありません。辺のフチにボンドを細〜く塗って行く感じで接着しております。気になった人はダウンロードして作ってみてください。フリーです。自分で言うのもなんですが、なかなか楽しめます。

pdfデータのダウンロード/BOUROU Vel.9/A4の厚手のプリンター用紙が適しています。


まず右図のpdfデータのグレーの部分を全部切り抜いたら(窓が要らない人はそのまま)定規などを使って山折、谷折のラインをすべてカッターの背中などで折れ目を入れてしまいましょう。そして石垣(1番〜3番)から切り抜いて、上の写真のように木工ボンドを塗って組み立てます。3番は接着するまえに上の写真を参考に折っておきます。

そして一階と二階の組み立てです。4番を切り抜き線が印刷されている方を内側にして折り曲げます。左内側に「上下」の文字が書かれているように置いた時、自分の手前面が正面になります。

それが出来たら最初に組立てた石垣部と4番を接着します。まず一辺を木工ボンドで接着し、ある程度乾いた時点で全体を合わせるとキレイに貼ることができます。

最初に貼った一辺が半乾きの状態である程度固定したら、残りの三辺にボンドを付けて全体を接着します。

次に一重目の屋根を組みますが、5番、6番を切り取る時に屋根のフチを直線に切り取らないようにしましょう。微妙に曲がっております。まっすぐに切ってしまうと「反り」が出せません。


長い5番の方を正面と裏側に、短い6番の方を左右に接着します。接着するフチに細〜くキレイに木工ボンドを塗りましょう。内側の印刷された線が二階の屋根の根元ラインになります。接着位置の参考にしてください。


次は二重目の大入母屋の屋根部を作ります。まず7番を指定された通りに山折り谷折りします。そして8番を二枚7番のフチに合わせて接着します。最後に破風(はふ)の9番を裏側から接着します。。


それが済んだら廻り縁の根元である10番を図のように折り曲げ接着した後、7番の大入母屋の平な部分に接着します。そして11番の唐破風(からはふ)の前後二つを接着します。

11番の唐破風の屋根部である12番を指定通りに折り曲げた後で、11番に接着します。前後左右のそれぞれ真横から見て屋根の上辺が水平になるようにしましょう。

次は廻り縁の13番と最上階の14番を図のように組立てて、それぞれを接着します。14番の接着位置は13番の印刷されているグレーのエリアを参考にしましょう。

そして最上階の屋根部の組み立てです。15番を指定通りに折り曲げ16番の二つを15番に接着します。最上階破風の17番を裏側から接着します。最後に18番のシャチホコを接着します。

ここまでで組み上がった各パーツを全部接着します。一、二階部分と大入母屋の接着は位置合わせが悪いと傾いてしまうので旨く水平になるように気をつけてください。これで完成です。まあ紙代とインク代以外はタダですから上手くいかなくても何度でもプリントアウトして組めます。。

武蔵野文化堂会館模型のページペーパークラフトのお城

©musashino-bunkadoh 1999-2011 All Rights Reserved.
ホームページ、ブログ運営などに納得の1GB。しかも低価格。今お勧めのレンタルサーバーです。

こんな道具があると便利っす。
30°刃カッター。デザイナーのカンプ制作からドール制作まで幅広く活躍する超便利カッター。デザインカッターより刃の交換が簡単。
カッターを使った作業には欠かせないのがカッティングマット。机を傷つけないだけでなく紙の滑り止めにも重宝。
木工ボンドの即乾タイプ。細かな作業が多いところでは重宝しますな。

地震の揺れから家具を守る。